塗る育毛剤と飲む育毛剤の違い

毛活研究所_塗る育毛剤と飲む育毛剤の違い

育毛剤には直接頭皮に塗って使う外用剤の「塗る育毛剤」、口から飲んで効果が出る内服剤の「飲む育毛剤」の2通りあります。

育毛の有名な薬でミノキシジルという商品があります。
この薬は塗るタイプ、飲むタイプの2通りありますが、同じ濃度でも効果の出方には差があります。

ここでは外用剤と内服剤による違いについて検証していきます。

塗る育毛剤:外用剤

 
ローションやクリームなどのように、体内の消化管を経由せずに、頭皮に直接塗って皮膚や粘膜から成分を浸透させる外用剤は、その成分、効能・効果によって医薬品・医薬部外品・化粧品が分けられます。
医薬品・医薬部外品・化粧品についての詳細は『医薬品・医薬部外品・化粧品の違いとは?』をご覧ください。

    ≪メリット≫

  • トラブルのある局所に直接使えるので、頭皮の炎症、かゆみ、創傷などの皮膚疾患により効果が大きい
  • 医薬品から化粧品、剤型もクリーム・ローション・スプレーなど多くの種類があり、選択の幅が広く、ドラッグストアなどで手軽に購入できるものが多い
  • 体内に吸収させることが少ないことから、血管や血液、肝臓など臓器に悪影響を与えることは少ない
  • 副作用が起きた場合、使用した箇所のみの症状で治まること多く重篤になりにくい
    ≪デメリット≫

  • 内服薬に比べると効果は緩やかで、効果を実感するまでに時間がかかるものが多い
  • 頭皮に汚れがあると吸収が悪い、汗で流れやすいなど、頭皮の環境によって効果の出方に差が出る
  • 種類が多いため、個人で自分に合うものを見つけ出すのが難しい
  • 頭皮に浸透させるため、塗った後に頭皮マッサージなどを行う必要がある

 

飲む育毛剤:内服剤

 
錠剤やカプセルなど口から飲むタイプの内服剤は、医薬品とサプリメントに分けられます。

1.医薬品

胃や腸などの消化管で吸収され、門脈という血管を通って肝臓を通過する薬を「内服薬」と言います。

    ≪医薬品のメリット≫

  • 体内に吸収され全身に作用するため効果が高く、即効性があるものが多い
  • 水で飲むだけなので服用が簡単
  • 国の認可があり、有効性や安全性などは確保されている
    ≪医薬品のデメリット≫

  • 用量・用法を的確に守る必要があり、副作用が起きた場合、その作用が重篤になることがある
  • 医師の処方薬など購入に制限がある
  • 保険適用がない場合、コストが高くなることがある

2.サプリメント

サプリメントの正式名称はダイエタリー・サプリメント。
日常の食生活では不足しがちな栄養成分を、効率よく補給することで健康の維持・増進する目的で作られた「食品」です。

アメリカではサプリメントに対して法律があり、品質や容量・用法などが定められ、医薬品と食品の間に位置付けられています。
しかし、日本の法律では口から入れるものは「医薬品」か「食品」に決められているため、サプリメントは食品の扱いになります。

日本ではサプリメントは「健康に何らかの良い効果が期待できる食品全般」ということで「健康食品」として扱われますが、実は「健康食品」という言葉には明確な定義はありません。
事業者がその食品の製品を健康食品と謳うのに法的な制限はありません。

健康食品と呼ばれている食品のうち、国から機能表示を許可されている食品は、一般食品とは別に保健機能食品として扱われます。
ただ保健機能食品であっても「食品」なので、医薬品と同じ成分が含まれていても、その目的から栄養不足が原因の身体の不調に効果は期待できても、医薬品のように治すという医学的な効果を及ぼすようなものではないので、薬の代わりにはなりません。

Ⅰ.一般食品
機能性の表示ができない食品。健康食品、栄養補助食品、健康補助食品、栄養調整食品などは一般食品になります。

Ⅱ.保健機能食品
国の定めた規格や基準を満たし、機能性の表示を認められた食品。さらに3つに分類される。

a.特定保健用食品(個別許可型)
個々の製品ごとに消費者庁の許可を受け、その保健の効果を表示することのできる食品。(通称:トクホ)
血圧やコレステロール値など身体の生理機能などに影響を与える保健機能成分を含み、事業者がその有効性・安全性・品質などの科学的根拠を示して申請し、国の審査を受けて健康の維持増進に役立つことが認められたもの。

b.栄養機能食品(規格基準型)
特定の栄養成分を含み、国が定めた基準に適合していれば、事業者が各々の責任で栄養機能食品と表示ができる食品。
国の定めた表現で栄養成分の機能を表示することができますが、特定の効果・効能があるという表示はできません。
現在、規格基準が定められている栄養成分はビタミン12種類、ミネラル5種類に定められています。

c.機能性表示食品(届出型)
事業者が各々の責任で、食品の含有成分やその成分の持つ機能などについて表示ができる食品。
販売前に安全性や機能性の科学的根拠などの必要な情報を消費者庁へ届け出れば機能性を表示できます。

またサプリメントは、その目的・役割で3つの種類に分けることができます。

  • ベースサプリメント:代謝を正常に保ったり、身体の基礎を作るために必要な栄養素を補う目的
  • ヘルスサプリメント:免疫力や抗酸化力を高めて、体の機能を維持しながら、健康を増進させるのを目的
  • オプショナルサプリメント:特定の症状の改善を目的。医薬品に近い効果があるので、注意が必要

食品の定義、サプリメントの目的、効果・効能などから、育毛剤としてのサプリメントを考えた時のメリット・デメリットは下記のようにあげられます。

    ≪サプリメントのメリット≫

  • 水で飲むだけなので服用が簡単
  • 医薬品より効果が低いため、副作用が少なく、長期的に継続して使える
  • 形状・種類が多彩なため、自分の症状・嗜好に合わせやすい
  • 医薬品にはない、複数の栄養素を組み合わせたものがある
    ≪サプリメントのデメリット≫

  • 栄養を補助するためのものなので即効性はない
  • 法的な制約で効果・効能、摂取方法などがわかりにくい
  • 種類が多いため、個人で自分に合うものを見つけ出すのが難しい
  • 過剰摂取、サプリメント同士、医薬品との飲みあわせで未知の副作用が起きることがある
  • 日本は品質や安全性などに対する検査体制や規制に欠け、製品によっては質に問題がある

一般的に薬は外用よりも内服の方が効果が強いと言われています。
その効果・リスクの違いもあるため、病院での治療では相乗効果を狙って双方を使用することが多いです。
セルフケアの場合は、メリット・デメリットをしっかり踏まえたうえでの慎重な判断が必要です。